三菱電機
鉄道向け情報提供プラットフォーム提供
三菱電機は、鉄道車両内に設置する新開発のビーコン装置で、乗客が所有するスマートフォンやタブレット、スマートウォッチ等のスマートデバイスへ、乗車している列車の行先や走行位置、乗車位置(号車)などの列車固有の情報を発信し、列車と乗客をつなぐ新たな旅客サービスの実現に貢献する鉄道向け情報提供プラットフォーム「Train Connect(トレインコネクト)」を開発した。鉄道事業者やアプリケーション開発ベンダー向けに2024年1月に提供を開始する。



近年、鉄道利用者向けに運行情報や列車の走行位置情報などを表示するサービスが鉄道事業者などから提供されている。
また、新たなモビリティサービスとしてMaaS(※1)の実現・普及に向けた取り組みも進められており、運行状況の変化に応じたよりきめ細かい情報提供や利用者一人ひとりのニーズに合わせた案内・誘導をするために、乗車している列車の詳細情報と連携した新
たなサービスが期待されている。
同社は今回、多くの鉄道事業者に納入実績がある「列車統合管理システム(※2)」や、鉄道車両向けデジタルサイネージ「トレインビジョン」の技術を応用したビーコン装置を新たに開発した。
この装置は、列車統合管理システムで管理される列車固有の情報を乗客が所有するスマートデバイスに発信する。
また、列車情報と連携したさまざまなアプリケーションの開発を容易にするソフトウエア開発キットも用意し、これらを鉄道向け情報提供プラットフォーム「Train Connect」として、鉄道事業者やアプリケーション開発ベンダーに提供する。これにより、乗客のスマートデバイス上に「トレインビジョン」と同等の次駅案内や走行位置の表示が可能となるほか、列車の行先や現在の走行位置に応じて周辺のイベント情報を提供するなど、乗車している列車固有の情報を活用した新たな旅客サービスの実現に貢献する。

(※資料提供:三菱電機)


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