神戸製鋼所
マイクロチャネル熱交換器受注
神戸製鋼所はこのほど、日揮グローバル株式会社から、マレーシア国に新規設置される浮体式液化天然ガス生産プラント(FLNG)向けに、同社のマイクロチャネル熱交換器(製品名:DCHE、Diffusion-bonded Compact Heat Exchanger)を受注した。

同社のDCHEは、50年以上にわたる熱交換器の設計・製造に関する知見を活かし、2012年に製品化した。
特長は、ステンレスのプレートに幅1~2㎜の微細な流路を加工・積層し、拡散接合(※1)をすることで、一般的なシェル&チューブ構造(2重管式)のものに比べ、広い伝熱面積(約1,000㎡/㎥)、コンパクト性(約1/10サイズ)と超高圧への耐性(100MPa)を有している。その特長から水素ステーション向けの熱交換器として、世界で高いシェアを有しているが、今回、FLNG用途として、大型プラント向けDCHEを受注した。
同社は今後も洋上浮体式設備向けにDCHEの拡販を進めていく。

■用語の補足
◇※1:拡散接合
溶接など接合方法の一種。材料同士を密着させ、高温で加熱しながら加圧する事で、原子レベルで結びつける接合方法。一般的な溶接とは違い母材を溶かす事なく接合するため、微細な流路や複雑な三次元構造体の接合に適する。

(※資料提供:神戸製鋼所)


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