三菱マテリアル
LIBリサイクルのパイロットプラント建設
三菱マテリアルは、リチウムイオン電池(LIB)リサイクル技術の確立に向けた次のステップとして、さらなる開発の為のパイロットプラントを建設する。

LIBの材料であるリチウム、コバルト、ニッケルなどのレアメタルは近い将来の供給不足が懸念され、産業界全体における成長戦略の重要な課題となっており、地下資源の開発に加え、材料のリサイクルや代替材料の開発などの対策が急務となっている。
三菱マテリアルは、ブラックマス(※1)からリチウム、コバルト、ニッケルなどのレアメタルを回収・精製する事業化に向けて、これまで小規模試験による技術開発を行ってきたが、今回、一定の成果が得られたことから、次のステップとして福島県いわき市の小名浜製錬株式会社 小名浜製錬所の敷地内にパイロットプラントを建設して、ブラックマスからのレアメタルの高効率回収の事業化に向けた、さらなる技術開発に取り組む。
稼働開始は、2025年を予定している。

本パイロットプラントの建設に伴う技術開発については、経済産業省から「重要鉱物の供給確保計画」の認定(供給確保計画認定番号:2023 重要鉱物第1号-1)による助成を受け進める。

三菱マテリアルグループは「人と社会と地球のために、循環をデザインし、持続可能な社会を実現する」ことを自社の目指す姿と定め、今後も自社のリサイクル技術を活用し、循環型社会の構築に貢献する。

■パイロットプラントの概要
◇原料:LIB由来のブラックマス
◇生産物:電池グレードの炭酸リチウム、硫酸ニッケル、硫酸コバルト
◇稼働開始時期:2025年
◇場所:小名浜製錬株式会社 小名浜製錬所敷地内

☆用語の補足
◇LIB:リチウムイオン電池の略
・LIBを放電・乾燥・破砕・選別したリチウム、コバルト、ニッケルの濃縮滓。

(※資料提供:三菱マテリアル)


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