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世界半導体製造産業 2024年回復準備整う
SEMI(米国カリフォルニア州)は、2月14日(米国時間)、TechInsightsと共同して発行する最新のSemiconductor Manufacturing Monitorレポートにおいて、電子機器およびICの売上高が2023年第4四半期に増加し、2024年にはさらなる伸びが予測され、世界半導体製造業界の回復が定着しつつあると発表した。

2023年第4四半期の電子機器売上高は、前年同期比1%増と2022年下半期以来のプラス成長となった。この成長は2024年第1四半期も継続し、前年同期比3%増が見込まれる。
また同時に、IC売上高も需要の改善と在庫の正常化が進み、2023年第4四半期には前年同期比10%増加に転じていた。2024年第1四半期のIC売上高は、前年同期比18%増とさらに増加が予測される。

さらに設備投資とファブ稼働率は、2023年下半期の大幅な落ち込み後、2024年第1四半期から緩やかに回復の兆しも見込まれている。

2024年第1四半期は、メモリ設備投資が前期比9%増(前年同期比10%増)、また非メモリ設備投資は前期比16%増となる見通しだが、2023年第1四半期の水準には到達しない見込み。ファブ稼働率については、2023年第4四半期の66%から2024年第1四半期には70%へと改善している。
一方、ファブ生産能力は 2023年第4四半期に1.3%増加し、2024年第1四半期も同程度の増加が予測される。
2023年の設備投資額は予測を上回ったが、2024年上半期の伸びは主に季節性の影響を受け鈍化が予想される。

SEMI市場情報担当シニア・ディレクターのClark Tseng(クラーク・ツェン)氏も、「エレクトロニクスおよびIC市場は2023年の低迷から回復しつつあり、今年は成長が期待されます。ファブ稼働率は現時点では低いままですが、2024年が進むにつれて改善することが見込まれます」を予測。
また、TechInsights市場分析担当ディレクターのBoris Metodiev(ボリス・メトディーフ)氏は、「半導体需要は順調に回復に向かっています。IC市場は全体として今年は成長をしていますが、自動車市場と産業市場の減速がアナログの拡大を妨げています。AIは、テクノロジーがクラウドからエッジに移行するにつれ、最先端半導体の成長を大きく促進するでしょう。同時に、後工程の成熟ノードでの過剰生産能力が、地政学的要因によって生じています」と指摘する。





Semiconductor Manufacturing Monitorレポートは、半導体製造産業を、製造装置やファブ生産能力から、半導体、電子機器の売上高にいたるまでカバーする。レポートには半導体製造サプライチェーンの2年間の四半期実績データと1四半期の予測が提供され、これには主要IDM、ファブレス、ファウンドリ、OSAT、装置企業の情報が含まれている。
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