SEMIジャパン
2023年世界半導体製造装置販売額1,063億ドルに減少
SEMI(米国カリフォルニア州ミルピタス)は、4月10日(米国時間)、半導体製造装置(新品)の2023年世界総販売額が、過去最高額を記録した2022年の1,076億ドルから1.3%減少となる1,063億ドルであったことを発表した。
データの詳細は、SEMIが発行する世界半導体製造装置市場統計(WWSEMS)レポートで提供されいる。

地域別では、中国、韓国、台湾のトップ3地域が世界の半導体製造装置市場の72%を占め、そのうち中国が世界最大市場となった。
中国の投資ペースは前年比29%増と加速し、2023年は366億ドルに到達した。
世界第2位の韓国は、需要の軟化とメモリ市場の投資調整を受け前年比7%減の199億ドルとなった。
さらに4年連続で成長を続けていた台湾も2023年は27%減の196億ドルとなった。
また、北米の半導体製造装置市場はCHIPS法による投資が大きく、15%の増加となったほか、欧州も3%増加した。
日本およびその他地域への装置販売額は、それぞれ前年比5%と39%の減少となった。

SEMIプレジデント兼CEOのAjit Manocha(アジット・マノチャ)氏によれば、「世界の装置販売額は若干落ち込んたが、主要地域における戦略的投資に後押しされ半導体産業は依然として力強さを示している。2023年は総合的に業界関係者の予測を上回る結果となった」と指摘する。

一方、装置分類別ではウェーハプロセス用処理装置の販売額が1%上昇。その他前工程装置は10%増となった。
組み立ておよびパッケージング装置は、2022年に引き続き2023年も30%減となり、テスト装置の販売額もトータルで17%減少した。



WWSEMSは、SEMIと一般社団法人日本半導体製造装置協会(SEAJ)が共同で、それぞれの会員企業から提出されたデータを集計した世界半導体製造装置産業の販売月額の統計レポート。
SEMIの半導体製造装置市場統計レポート年間購読(EMDS)は、世界半導体製造装置市場に対する包括的な市場データを提供し、EMDSには、以下の3レポートが含まれている。
・製造装置市場動向の早期見通しを月毎に提供するSEMI Billingレポート
・半導体製造装置の出荷額を世界7地域と24の装置カテゴリーに分類した詳細な月次レポートの世界半導体製造装置市場統計(WWSEMS)
・半導体製造装置市場の予測を提供するSEMI半導体製造装置フォーキャスト

SEMIの市場レポートに関する購入などの問い合わせは、SEMIジャパンのカスタマーサービス(jpublication@semi.org)まで。

(※資料提供:SEMIジャパン)


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