三菱マテリアル
H.C.Starck Holding株式取得に関する契約締結
三菱マテリアルグループは、タングステン事業を営むH.C.Starck Holding(Germany)GmbH(H.C.Starck)の全株式を取得することについて、Masan High-Tech Materials Corporation(MHT)との間で合意し、MHTのグループ会社であるMasan Tungsten Limited Liability Company(MTC)との間で本取得に関する最終契約書を締結した。

H.C.Starckは、100年以上の歴史を有する世界有数のタングステン製品メーカー。主にタングステン粉、タングステンカーバイド粉およびその合金を素材とする高品質粉末を欧州、北米、中国で製造・販売し、日本においても販売網を有するなど、各地域で存在感を示していることに加えて、世界最大級のタングステンリサイクル能力を保有している。

三菱マテリアルグループは、2023年度から2030年度までを対象とする中期経営戦略2030において、「グローバルで顧客が認めるタングステン製品のリーディングカンパニー」となることを事業戦略のひとつとし、タングステンを主原料とする超硬工具においては、グローバルでの使用済み超硬工具の回収やリサイクル能力の確保に向けた取り組みを進めている。
本取得により、三菱マテリアルグループは、日本、欧州、北米、中国の4大市場においてタングステン事業の拠点を有することになり、同社連結子会社の日本新金属株式会社とH.C.Starckの連携による研究開発力の強化、クロスセルの推進、リサイクル技術・能力の活用等を通じたシナジー創出と企業価値向上を目指すとともに、タングステンリサイクルのグローバルな事業展開につなげることができると判断し、本取得を決定した。
また、MHTグループとはタングステンの中間原料であるAPTの長期調達契約を締結し、今後もパートナーシップを継続していく。

(※資料提供:三菱マテリアル)


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