お宝管理人56(語録)
いよいよ再始動開始!
2021年10月17日(日)・・・
10月1日に緊急事態宣言が解除され、徐々に以前の活気に戻りつつある。
長い間、在宅勤務を強いられた人々も通常勤務に戻り、朝晩の通勤電車も日増しに乗客が増えている。
オリンピックが終わり、一時は若い人達に感染が拡大し、病院の受け入れ先も決まらずに重症化する人々が増え、どうなることかと心配したが、その一方でワクチン接種が加速したおかげでなんとかロックダウンには至らず、感染者数も一時に比べれば大きく減少している。
感染した人や、入院中の方々には大変申しわけないが、一時的にしてもようやく終息に向かいホッとしている。
私自身もいつまでもこんな引き籠り生活を続けるわけにもいかないし、早く活動を再開したいと心待ちにしていた。
それは大半の企業も同様だと思う。緊急事態宣言が解除され、どの企業も活動を活発化させている。

先週の金曜日、幕張メッセで作業ツールの展示会が最終日だったので、意を決して様子を見に行った。
しばらく外出を控えていため、いきなり電車に乗って人混みに出るのも気が引け、マイカーで移動した。
週末と最終日のため多少は入場者も多いかもしれないが、以前の展示会のような混雑はないだろうと思っていたら意外や意外。会場には多くの来場者が訪れていた。
当初、気付かなかったが、別のホールで医療関連の展示会が開かれていたようで、そちらの人出がかなり多く、エントランスには大勢の見学者が屯っていた。
受付で入場登録を済ませ、会場入場口で消毒と検温を行い、いざ会場内に入ると想像より多くの来場者が展示製品を眺めていた。
早速、予め立ち寄る目的の企業ブースに足を運び、展示製品を一通り見学。
今年、発売された新製品やこれから発売予定の最新商品が展示されていた。
作業ツールと言っても、その品数は幅広い。
建築・土木から林業、清掃作業、ガーデニングまで用途も幅広ければ、製品数も非常に多い。
手っ取り早く大手作業工具メーカー3社の展示製品を見学して気付いたことがある。
1つ目は、コードレス製品が増えている。
電動工具と言えば、昔はコード付きだった。
しかし、ここ数年の間でバッテリーの性能が向上したこともあり、最近はコード付タイプと同等のハイパワーなコードレス電動工具が増えている。
コードレスは、作業がしやすいうえ、電源の無いところでも使用できる。
しかも、最近のコードレス電動工具は、コード付タイプに匹敵する性能を発揮する。
2つ目には、作業工具のダウンサイジング化と軽量化。
コンパクトにすることで持ち運びが楽に行える。軽量化の目的のひとつはこの持ち運びにも関係する。
それと軽ければ作業者も疲れず、疲労を軽減してくれる。
3つ目は、商品のデザイン性やカラフルさも目を引く。
一昔前の電動工具は、どのメーカーも似たり寄ったりだった。
しかし、最近の商品は個客の好みに適したカラフルな製品が増加している。
どの商品も企業カラーを基調にしているものの、見た目のデザイン性を重視した製品が多い。
4つ目は、周辺アタッチメントなどオプション製品の改良・改善、新規開発。
本体一つでアタッチメントを付け替えることにより、様々な用途に使用可能な仕掛けが施されている。
こうした傾向は今後ますます増えるような気がする。言い替えれば、電動工具の多様化が広がっている。
5つ目は、バッテリーを中心とした様々な高機能化が見受けられる。
その最たる機能が“電動工具のみえる化”ではないかと感じる。
例えばバッテリーの残量表示やWiFiを活用した周辺機器との連動など、電動工具にもエレクトロニクスや通信技術が採用され、以前とは大幅に異なる利便性の向上が進んでいる。と、同時に低炭素社会の実現や環境に配慮した製品が非常に増えている
こうした傾向は同時に使用ツールなど消耗品にも見られ、各社が従来品を上回る商品を開発している。
この他にも数々の独自のアイデアを盛り込んだ新機能が装備されるなど、近年の電動工具は大きく進化している。
メーカーの研究開発や創意工夫により、近年の電動工具は格段に良くなっている。
作業者は一年一年年齢を重ねると当然のことながら体力も衰える。しかし、電動工具は毎年進化を繰り返し、老若男女を問わず誰でも気軽に使用できるようになっている。
利用者の手足となって使用する製品だからこそより便利に、より楽に使用可能な商品が市場投入されている。
さらに6つ目は、どのメーカーもDIY向けの安価で使いやすい製品をシリーズ化し提供している。
自宅待機時間が続き、日曜大工に目を向ける人々が増え、自宅や部屋を改装したり、個性やオリジナリティを意識する人々が増えている。
加えて、最近はTVでタレントがDIYにチャレンジする番組などが放映されたり、SNSでプロの職人の作業が公開されたりと一般人でも簡単に様々な情報が入手できるようになったことで、人々の意識に変化が表れている。
そうした市場の流れがより機能性に優れた製品開発に結び付き、今回の展示会でも最新製品が多数出展されていた。
そのうえ、来場者が“見て”“触って”“体験する”ことが可能なブースも多く、利用者にとっては非常に貴重な情報を肌で実感することが可能な展示会だった。

久々に会場内を徘徊したため、おかげで足が棒のようになって疲れた。
でも、自身にとっても再始動のきっかけをつくる展示会だったため、改めて現物を自分の目で見て、聞いて、触ることができ、非常に有意義な時間だったと感じている。
やはり、写真や動画だけではわからないことが多々ある。百聞は一見に如かずで体験することは重要だ。自粛が長かったため、ことさらそれを強く感じる。
今後はできるだけ多くのことを知り、そして学び、リスナーの皆さんに的確に情報提供したいと改めて感じた展示会だった。

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