お宝管理人56(語録)
便利さや時間を優先すれば失うものも大きい
82023年9月25日(月)・・・

先々週から先週にかけて降り続いた恵の雨により、一気に気温が降下した。
日によっては日中多少気温が高い時もあるが、朝晩はめっきり涼しくなった。
天気の良い時に上空を見渡すと、雲と雲の間から真っ青な空をのぞむことができる。
毎日毎日暑い日が続いていたが、さすがにこの時期になると秋の気配を感じる。
これでエアコンを使用する頻度も少なくなると思うとホッとする。
なにしろ今年の夏は連日連夜の猛暑続き、空調無しでは居ても立っても居られない日が何日も続いた。
地域によってはゲリラ豪雨が発生して大きな被害を被った所もあるが、自分の住まいがある所は何日も雨が降らず、家庭菜園のキュウリやトマト、茄子、ピーマンが全滅状態。唯一オクラだけが満足いく収穫ができた。
余りにも日差しが強すぎて夏野菜の葉が焼けてしまったようだ。
事あるごとに水やりを行い、辛うじて生き残っているものの、おそらく収穫は難しいと思う。
近所でも、プランタで家庭菜園を行っていたが、大半の家の野菜が枯れてしまった。
家庭菜園ですらこんな状況だと、おそらく農家はもっと大変なことになっているんじゃないだろうか。
もっとも、今は夏野菜も大半がハウスで栽培されている。
スーパーに行けば一年中売られている。
多少値段は高くなるが、無くなることは殆どない。
それどころか、近年の農業技術の進歩には驚きを隠せないものがある。
農業は天候に左右されやすい。
家庭菜園と異なり、農業を生業とする農家にとって天候次第で収入が決まるのは博打のようなものだろう。
常に安定した収入を得るには露地栽培では到底安心することはできない。
農家も安定収入を確保するため、資金を費やして大変だろうと思う。
しかも、気温だけない。
雨が降らなければ、散水もしなければならない。
また、降れば降り過ぎたで洪水や河川の氾濫などが発生して農作物をダメにしてしまう。
それだけじゃない。
風だってそう。
台風のように吹き過ぎれば甚大な被害を被る。
ここに来て大風が来る前に稲刈りを済ませる農家も多くなっている。

考え見れば、こうした傾向は農業だけではなく、漁業も同様だ。
この時期の旬の魚と言えば、やはり秋刀魚だろう。
しかし、今年も不漁が続くらしい。
マグロも国内で販売されている80%が養殖マグロだそうだし、ブリも養殖の方が脂がのっていて天然ものより高価で売られている。

年を取ればとるほど、暮らしづらくなっているような気がする。
確かに、それ以上に便利な時代でもあるのだが・・・
かってあたり前のように味合うことができた味覚も味合えなくなったかと思うと寂しいものがある。
そう言えば、最近の食事は野菜不足、魚不足が続いている。
どうしても料理する手間を考えると、出来合いのものやレトルト食品、冷凍食品になってしまう。

便利さや時間を優先すれば、失うものも大きいような気がする。

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