ソディック
超高速細穴放電加工機
「K4HL」(純水仕様)開発!
ソディックは、自社開発・製造のリニアモータを3軸全てに標準搭載した細穴放電加工機「K4HL」を開発、2021年2月より受注を開始する。
航空宇宙・エネルギ産業などの自動化・高生産性ニーズに対応し、異なる穴径の高速・高精度・高品位な長時間連続加工を可能とする。

K4HLは、高速・高精度・高品位な精密穴の加工を実現。異なる穴径の長時間連続加工が可能な新開発の自動化装置を装備した。
同機は、ソディック最新の放電制御技術を用い、ドリルでは加工が困難な細くて深い穴を高精度に高速加工でき、鉄系/超硬合金/銅/アルミ/
真鍮に加え、チタン合金/ニッケル合金などの難削材においても高品位な穴加工を可能にする。

また、好評のソディック独自の自動電極供給装置「AEF」を大幅に機能拡張。業界初のAEF自動交換装置「AEF-C」(特許出願中)を新開発し、自動下ガイド交換装置「LGC」、及びAEF-C/LGCのストッカとしても機能する、電極自動交換装置「ATC」とのセットアップにより、異なる電極径の自動交換を実現した。これにより、様々な穴径での、さらなる長時間連続穴加工が自動で行える。

また、自社開発2軸ロータリワークテーブル、傾斜面対応測定プローブなど、細穴加工の汎用性を拡げる豊富な各種機能を選択することができ、高付加価値・高効率生産に寄与する。

近年、細穴放電加工機は、ワイヤ放電加工のスタート穴加工の用途に加え、航空宇宙・エネルギ産業、自動車産業、医療機器、電機・電子産業の様々な分野で、ドリルでは加工困難な細くて深い穴や、加工変質層が少ない穴、出口でバリの無い穴など、その加工ニーズの難易度が高まっている。また、コロナ禍の影響を受け自動化ニーズが加速しており、K4HLはこれらに応えるハイスペックでかつ汎用性に優れた新製品。
本製品は、11月13日から開催の、弊社HPでのWeb展示会、および11月16日から開催のJIMTOF2020 Online展示会に掲載を予定している。

販売予定価格(税抜)は、K4HL(標準価格) 1,400万円〜。
生産目標台数は 年間20台を計画している。

■「K4HL」の特長
(1)3軸(XYZ)リニアモータ駆動、及び細穴加工専用高速無電解回路を標準搭載。
ソディック自社開発・製造のリニアモータ駆動により、高加速で俊敏な駆動を実現。
新開発「SPK」電源は高速通信、高速処理によるモータ制御応答速度の向上を図った。
また、細穴加工性能を究極に引き出すために新開発した、純水仕様での細穴加工専用高速無電解回路を標準搭載。最適なサーボ制御とのマッチングにより、鉄系/超硬合金/銅/アルミ/真鍮に加え、難加工材料(チタン合金/ニッケル合金)など、様々な加工材質において高品位な穴加工を高速に行える。

(2)貫通穴検知機能及びローラン機能(※1)を標準搭載。
貫通穴検知機能は、加工中の電極貫通を自動検知でき、中空形状の加工物での作業性を向上。また、無駄な加工送りをなくし、加工時間を短縮できる。
さらに、ローラン機能により、単一形状の電極で様々な形状の穴加工が可能。航空宇宙・エネルギ産業のタービンブレードのディフューザ(扇形状)穴加工に有効利用できる。
( ※1:電極を左右前後に揺らし、加工側面を効率よくきれいに仕上げる機能)。

(3)自動電極供給装置AEF(※2)を標準搭載。
ソディック独自の自動電極供給装置AEFを標準搭載。消耗した電極を自動回収し、AEFにストックした電極を自動供給することで、加工を一時中断することなく、連続穴加工が可能。
(※2=AEF:Auto Electrode Feeder)。

(4)自動加工のバリエーションを拡げる機能。
自動加工のバリエーションを拡張する、以下の装置を新しく開発。
●自動AEF交換装置 AEF-C:Auto Electrode Feeder Changer (オプション)。
●自動下ガイド交換装置 LGC:Lower Guide Changer(オプション)。
●自動電極交換装置 ATC:Auto Tool Changer(オプション)。
異なる電極径での長時間の連続穴加工に自動で対応する。
特にAEF-C+LGC+ATCオプションの組み合わせでは、穴径に合わせて複数用意したAEF電極ストッカとコレット、および下ガイドを自動交換することにより、段取りや再位置決め手間を省き、更に長時間の無人自動運転を可能とし生産性の向上に大きく寄与する。
また、加工エリアは、高オープンハイトかつ3方向からの段取りが容易なワイドスペースの確保により、ロータリワークテーブル(AB軸)やパレットチェンジャなどの設置に適した作業環境を提供する。

(5)自動プログラミングソフト「LNアシスト」標準搭載。
グラフィカルな画面構成で、電極材質や加工物の情報などを選択・入力するだけの簡単な操作でプログラム作成が可能。
複数穴加工や複雑な加工穴レイアウトも、対話型の入力方式で簡単に作成できるため、初心者でも安心・安全に操作が行える。
また、加工プログラムを一覧表形式に組み合わせることで、AEF-C/LGC/ATCを織り交ぜた複合加工も対応可能。

※K4HL 外観:AEF-C、ATC、LGC、2軸ロータリワークテーブル、測定プローブオプション仕様付き

■詳細はHP参照 https://www.sodick.co.jp/

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