ケナメタル
PCD工具の新シリーズ開発!
ケナメタルは、このほどPCD工具の新シリーズを追加した。
新シリーズは多結晶ダイヤモンドラウンドツールで、高効率アルミニウム加工のリードタイム短縮を実現する。

新シリーズは、超硬工具の最大10倍の生産性を実現するアルミニウム加工用PCDラウンドツール。ドリル、リーマ、エンドミルは、摩耗性が非常に高いアルミニウム合金に対し優れた工具寿命と耐磨耗性を発揮し、リードタイムを大幅に短縮さする。

新シリーズは、アルミニウムの加工時間を大幅に短縮、作業現場の生産性向上に貢献する。
ドリル加工やリーマ加工において最大3,000SFMの切削速度を実現するほか、ミーリング加工では20,000SFMの驚異的速度を実現。PCD以外の工具をはるかに凌ぐパフォーマンスを発揮する。

新シリーズは最大50㎜径で、幅広いPCDエンドミルのラインナップが標準で利用可能。
スルークーラント機能とMQL対応インターフェイスにより、粗加工と仕上げ加工の両方に優れた効果を発揮し、工具寿命の延長と生産性の向上を可能にする。

新シリーズは、鋭利な切れ刃と低摩擦のすくい面で構成。低摩擦の加工ではリーマ加工など、仕上げ加工において優れた表面品質を実現する。
表面粗さは0.6~1.2μm(20~47μ-in)を達成可能。従来の超硬工具に比べ優れた性能を発揮する。

さらにPCD材種KD1410により、工具寿命を延長。エンジンブロックやシリンダーヘッドなどの自動車部品の製造に使用されるシリコン含有量の高いアルミニウムに極めて高い効果を発揮する。

PCDラウンドツール製品には、最大42㎜のモジュラーリーマヘッドを含め、穴あけ加工と穴仕上げ加工用の各種オプションが要されている。

ケナメタル製品マネージャーのMichael Hacker氏は、・・・
「これらのPCDラウンドツールの多くは、短いリードタイムを維持しながら、特定のお客様のニーズに合うよう調整することも可能です。ケナメタルは、自動車産業で培われた数十年にわたるPCD工具の経験を活用することで、アルミニウム加工に対してコスト競争力があり、生産性の高いソリューションをお探しのあらゆるメーカーの皆様がすぐにこの技術をご利用いただけるようにしています」と新シリーズの優勢をアピールしている。

☆新シリーズの概要。
■PCDエンドミルシリーズの特長。
工具径:6~50㎜。
切込み深さ:最大50㎜。
主な用途:センターカットや粗加工、仕上げの形状加工、および様々なすくい角に対応可能。

■PCDドリル製品の特長。
工具径:6~20㎜(0.5㎜単位)。
切込み深さ:最大5×D。
インチおよびメトリックを用意。

■PCDリーマの製品ラインナップ。
工具径:6~20㎜(1㎜単位)。
貫通穴および止まり穴タイプ 。
※最大42㎜のより大きな径については、KSTカップリングを備えたPCDモジュラーリーマ加工システムの利用が可能。

新シリーズの詳細はケナメタル営業部(TEL 03-3820-2855)まで問い合わせを。

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