三菱マテリアル
脱炭素社会に向け、グループ実証実験!
三菱マテリアルは、同社グループの工場から排出される二酸化炭素(CO₂)を用いたCCU(Carbon capture and utilization)技術の開発を進めているが、同社九州工場黒崎地区(所在地:福岡県北九州市八幡西区洞南町)において、実証試験を開始する。

同社は、自社の目指す姿の一つに「脱炭素社会の構築に貢献」を掲げ、グループ全体の温室効果ガス(GHG)排出量を2030年度までに17%削減(2013年度比)、2050年までにカーボンニュートラルを目指す中長期目標を設定している。
こうした中、セメント焼成用キルンなどの高温加熱炉を用いた製造プロセスから排出されるCO₂を分離・回収し、水素と化学反応させることでメタン等を合成する技術開発を進めており、2021年7月より、同社九州工場黒崎地区において、その実証試験を計画している。
また、今後は得られたメタンなどをセメント製造の熱エネルギーとして再利用するための技術開発にも取り組んでいく。
これらの取り組みにより、従来の省エネ対策や電化では削減が難しい、セメント焼成用キルンなどの高温加熱炉を用いた製造プロセスから排出されるCO₂を回収、利用することで、カーボンニュートラルな熱エネルギーによる石炭等の使用量の削減を図り、セメント工場からのCO₂排出量の抑制を目指していく。
また、将来的には、メタンなど以外の有価物への変換を含め、幅広い用途展開に向けた技術開発も進めていく。

同社グループは、「人と社会と地球のために」という企業理念のもと、「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、持続可能な社会に貢献するリーディングカンパニー」になることをビジョンに掲げている。
今回の技術開発を通じて得られた成果をグループに展開し、CO₂排出量の削減を進めることで、脱炭素社会の構築に貢献していく。

※詳細はこちら↓ https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/

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