三菱マテリアル
アルミ事業2社を再編
三菱マテリアルは、11月25日開催の取締役会において、同社の連結子会社であるユニバーサル製缶株式会社(ユニ缶社)及び三菱アルミニウム株式会社(三菱アルミ社)のアルミ事業2社について、米国を本拠とするApollo Global Management, Inc. (Apollo)の関連会社が管理するファンドが保有する昭和アルミニウム缶株式会社に対し、同社が保有するユニ缶社の全ての株式を譲渡すること及び吸収分割により三菱アルミ社のアルミ圧延・押出事業を承継(以下総称して「本再編」)させたうえで新会社に分離再編すること等に関する契約を締結することを決議した。これに伴い、2022年3月期第4四半期連結決算において、事業再編損失として特別損失を計上する見込みとなった。

三菱マテリアルは、1962年にアルミ圧延・押出事業に、1972年に飲料用アルミ缶事業に進出し、約半世紀に亘って両事業を運営してきた。この間、外部環境の急激な変化に直面しながらも、直近では2019年のユニ缶社の新規ライン増設、2020年の三菱アルミ社の増資等、アルミ事業2社の更なる成長のための支援を行っている。
一方、三菱マテリアルは中期経営戦略において事業ポートフォリオの最適化を進め、同社の他の事業とのシナジーが見出しにくいアルミ事業について収益構造改善を実施しつつ、事業再編の機会を模索していた。
こうした状況下、アルミを含む素材業界に関するグローバルな知見及び経営資源を持つApolloと再編について協議を重ねた結果、Apolloの下で事業の競争力強化を追求していくことが同社にとってもアルミ事業2社にとっても最良の選択であるとの結論に至り、契約を締結し再編を実行することとした。なお、本再編は必要な許認可等の取得が完了することが前提となる。

再編の対象はユニバーサル製缶株式会社及び三菱アルミニウム株式会社のアルミ事業2社で、また、再編に伴い、ユニ缶社の子会社の新菱アルミテクノ株式会社ほか、三菱アルミ社の子会社の株式会社エムエーパッケージング、株式会社エムエートレーディング 、株 式会社TME、THERMALEX Inc. (米国)、MALC-THAI CO.,LTD. (タ イ)、MAEXTRUSION INDIA PVT.LTD.(インド)も三菱マテリアルの連結範囲から外れることとなる。
再編の実行日は、2022年3月31日を予定している。



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