スギノマシン
ドイツ現地法人設立
スギノマシンは、欧州における超高圧水関連商品の販売体制強化の一環として、ドイツに現地法人「Sugino Europe GmbH」を設立し、2021年12月1日より営業を開始する。これに伴い、プラハ支店「Sugino Machine Limited-Prague, Branch Office」を11月30日に閉鎖する。

また、ドイツ・シュツットガルトのフラウンホーファー・生産技術・オートメーション研究所(IPA)※1に湿式粉砕・分散装置の共同実験室を設置し、先端材料の開発に関する共同研究を推進するとともに、同社装置「スターバースト」を積極的に販売し、欧州における微粒化装置事業を強化する。

■ドイツ現地法人の概要
〈会社名〉
Sugino Europe GmbH
〈所在地〉
T.O.P.A.S. 1, Mergenthalerallee 77, 65760 Eschborn, Germany
〈代表者〉
社長:日光 久倫(株式会社スギノマシンより出向)
〈設立形態〉
株式会社スギノマシンより100%出資
〈設立〉
2021年9月29日
〈事業内容〉
欧州における微粒化装置の販売及びメンテナンス

■商品概要(ドイツ現地法人の主な取扱い品)
湿式微粒化装置「STAR BURST(スターバースト)」。
超高圧に加圧した原料同士を超高速(マッハ 4の相対速度)で衝突させることで、微粒化(分散・乳化・粉砕・へき開※2等)を行う、湿式微粒化装置。
粉砕媒体を使用しないクリーンな工法で、電子部品材料、電池材料、半導体、顔料・塗料、医薬・化粧品原料など、幅広い用途で導入されている。

■株式会社スギノマシンの概要
〈本社所在地〉
〒937-8511 富山県魚津市本江2410番地
〈TEL〉
0765-24-5111(代)
〈代表者〉
代表取締役社長 杉野良暁
〈創業〉
1936年3月1日
〈事業〉
高圧ジェット洗浄装置、超高圧水切断装置、原子力発電保守用機器並びに廃炉機器、湿式・乾式微粒化装置、バイオマスナノファイバー、ドリリングユニット、タッピングユニット、マシニングセンタ、拡管工具・装置、抜管装置、鏡面仕上工具、産業用ロボット等
の開発、設計、製造、販売。
〈URL〉
https://www.sugino.com/
■用語の補足
※1=フラウンホーファー・生産技術・オートメーション研究所(IPA)。
欧州最大の科学技術分野における応用研究機関であるフラウンホーファー研究機構の中でも、最も大きな研究所の一つで、1959年に設立され、約1000人の従業員を擁している。製造業に関連する組織的・技術的問題を中心に研究開発を行っている。
https://www.ipa.fraunhofer.de/en.html
※2=へき開。
ここでは、微粒子化の1つとして紹介している。
結晶構造の物質が、平らに決まった面で割れる性質のことで、粒子をなるべく破壊せずに、層状の物質をより薄く剥がすことで、原料の機能をより引き出す。

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