THK
ならいハンドシリーズ TNH 受注開始
THKは、ワーク形状にならって吸着または把持し、安定した搬送が可能な汎用ロボットハンドのならいハンドシリーズ「TNH」の受注を開始した。
TNHは、さまざまなワークの凹凸に合せて12本のシャフトをならわせてロックする“ならい機構”を採用したロボットハンド。
ラインナップは、12個の吸着パッドと内蔵した絞り弁でワークを吸着する「ならい吸着ハンド」、ワークの把持力と把持速度を容易に制御可能な「ならいグリップハンド」、用途に合わせてカスタマイズ可能な「ならいユニット」の3種類を展開した。

TNHの強みは、ワークごとにハンドを都度交換する必要がなく、ならいハンド1つで複雑な形状のワークでも安定して吸着または把持ができ、ピックアップ時の姿勢を維持したまま搬送し着座させることができる。
また、ハンド本体は小型・軽量で、協働ロボットや産業用ロボットへの搭載に最適なサイズ・質量を両立している。
これまでの一般的なロボットハンドは、ワークの形状に合わせて多種多様の専用ハンドを取り揃えておくことが必要で、多大な初期費用、交換作業のための労力と時間、収納場所の確保、さらにはスペアの準備などが負担となっていた。
その課題を解決したのがTNHで、ワークごとに専用ハンドを取り揃える必要がなくなり、ハンド交換も不要になるため、初期費用の削減と生産性向上によるコストダウンに貢献する。
今まで工程数が多くコストが見合わなかった多品種生産の混入ラインへの導入も容易に行える。

TNHが吸着または把持可能なワークは、食品をはじめ、医薬品、化粧品、家庭用品、袋物、機械部品、プラスチック製品、プレス板金、鋳物、陶器など種類と形状は千差万別で、オールラウンドに対応する。



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