神戸製鋼所他
「製鉄プロセスにおける水素活用」NEDOに採択
日本製鉄、JFEスチール、神戸製鋼所、一般財団法人 金属系材料研究開発センター(JRCM)4社は、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から公募された「グリーンイノベーション基金事業/製鉄プロセスにおける水素活用プロジェクト」(同プロジェクト)に以下4つの開発項目を共同提案し、2021年12月24日に採択された。

「グリーンイノベーション基金」は、2020年12月25日に経済産業省が関係省庁と策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」の中で「経済と環境の好循環」を作り出すために組成された基金で、製鉄プロセスの脱炭素化の実現に向け、4社で同プロジェクトを推進していく。

☆プロジェクトの開発項目
〈1〉
(1)所内水素を活用した水素還元技術等の開発
2030年までに、所内水素を活用した高炉における水素還元技術及びCO₂分離回収技術等により、製鉄プロセスからCO₂排出を30%以上削減する技術の実装。
(2)外部水素や高炉排ガスに含まれるCO₂を活用した低炭素技術等の開発
2030年までに、中規模試験高炉において、製鉄プロセスからのCO₂排出50%以上削減を実現する技術を実証。

〈2〉
(1)直接水素還元技術の開発
2030年までに、低品位の鉄鉱石を水素で直接還元する技術により、中規模直接還元炉において、現行の高炉法と比較してCO₂排出50%以上削減を達成する技術を実証。※〈2〉の(1)は、日本製鉄・JFEスチール・JRCMの3社が共同実施。
(2)直接還元鉄を活用した電炉の不純物除去技術開発
2030年までに、低品位の鉄鉱石を活用した水素直接還元-電炉一貫プロセスにおいて、自動車の外板等に使用可能な高級鋼を製造するため、大規模試験電炉において、不純物(製品に影響を及ぼす成分)の濃度を高炉法並みに制御する技術を実証。

詳細は、NEDOウェブサイトの公表資料参照。
「グリーンイノベーション基金事業、製鉄プロセスでの水素活用プロジェクトに着手」
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101503.html

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