コマツ
大型ブルドーザー「D475A-8R」発売
コマツは、最新技術を搭載した大型ブルドーザー「D475A-8R」を発売した。
同機は、2006年に現行機D475A-5E0を導入して以来、15年振りのフルモデルチェンジとなり、生産性・耐久性・安全性・快適性など性能面での向上に加え、夜間作業時にライトの反射光を抑える黒色塗装作業機(ブレード・リッパ-)や前方外装の構造簡素化による外観デザインも一新した。

「D475A-8R」は、メインフレームの耐久性向上などにより、ライフサイクルコストを9%低減。後進時のエンジン出力向上により8%の作業量アップを達成した。これらにより従来機に比べ生産性を16%向上した。
また、ロックアップ付パワーラインに、自動変速機能を追加することで常に最適な速度段が自動選択されることにより、最適な作業量と燃費のバランスを実現可能にした。

また、安全な昇降とアクセス性をサポートするプラットフォームの設置をはじめ、ダスト侵入防止・清掃性を改善した新型モノコックキャブ採用により、メンテナンスが容易に行える。
加えて運転席の振動を軽減した新型キャブマウントの設置やオペシート・レバーの最適配置により、オペレーターの疲労軽減と快適な作業を支援する。

「D475A-8R」の主な特徴
①環境性と経済性を追求
後進時のエンジン出力を大幅にアップすることでサイクルタイムが向上し、作業量を大幅改善した。
また、メインフレームの耐久性向上により、トータルコストを抑制した。これらにより現行機(D475A-5E0)に比べ生産性を16%改善した。

新製品はロックアップ付自動変速パワーラインを搭載。好評のロックアップ付パワーラインに、自動変速機能を追加したことで常に最適な速度段が自動選択され、より高効率な作業を可能にする。

②作業性・快適性を追求
同機は日常点検やメンテナンスを安全に行えるようプラットフォームを設置。特にキャブ後ろ窓やリアビューカメラの清掃時のアクセス性を改善した。大型ハンドレールで安全・容易に昇降することができる。
また、ダスト侵入防止・清掃性を改善した新型モノコックキャブを採用。シート&レバーの最適配置で視界性・操作性を改善したほか、吹き出し口を改善した大容量オートエアコン採用により、快適なオペレーションを実現する。
さらに新型キャブマウントにより運転席振動を大幅に吸収した。足回りの改善により車体振動を大幅に低減することで抜群の乗り心地を提供し、オペレーターの疲労を低減する。

③耐久性・整備性を追求
「D475A-8R」は、メインフレームの溶接接手構成から見直す大幅変更により、耐久寿命を現行機比2倍に延長した。
そのうえラジエーターが目詰まりしにくい構造であるだけでなく、破損の際にラジエーター全体での交換が必要なく、破損したチューブのみ取り外し、部分的な交換を可能にした。交換部分がない状態でも作業が可能なため、稼働に影響がでないほか、補修にかかる時間やコスト低減に貢献する。

④ICT対応
「D475A-8R」は、鉱山における管理システムにも対応可能。車両稼働状況の管理ができるKomtrax Plusを標準搭載するほか、鉱山関連企業が使用する独自の管理システムにおいてマシンコントロール機能や遠距離でのテレオペレーション、自動運転化にも対応する。

公表価格は、2億2千5百68万円(工場裸渡し、税抜)。
販売目標は、年間3台(国内のみ)。
写真は新発売の「D475A-8R」。
(※写真提供:コマツ)。



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