コマツ
大型油圧ショベル「PC2000-11R」発売
コマツは、高出力でありながらクリーンで低燃費の新型エンジンを搭載したほか、油圧システムなどのパワーロスを徹底的に低減することで作業量と燃費効率の向上を図った大型油圧ショベル「PC2000-11R」を発売した。同機は約14年振りのフルモデルチェンジ機となる。

大型油圧ショベル「PC2000-11R」は、新型エンジン採用により、エンジン出力アップのほか、油圧制御システムの最適化を図り、操作性を向上させることで、生産性を12%向上した。
また、従来のパワー(P)モードとエコノミー(E)モードに加え、高負荷作業に適したパワープラス(P+)モードを新たな作業モードとして追加設定した。これにより作業現場に応じて生産量と燃費効率のベストな状態で作業を行うことができる。
さらに、新たに採用したダブルシーリング構造の油圧シリンダーは、スクレーパとサブダストシールの追加により油圧シリンダー内へのダスト侵入を防ぎ、よりクリーンで信頼性の高い油圧回路を実現した。
このほか、砕石・鉱山の過酷な作業現場におけるオペレーターの安全で快適な作業のサポートとして360°周囲監視用KomVision(機械周囲カメラシステム)や45度油圧式昇降階段、快適なヒーター機能付きハイバックエアサスペンションシートを新たに標準装備している。オペレーターの安全・作業性向上、疲労軽減に貢献する。

☆「PC2000-11R」主な特徴
①環境性、経済性を追求
「PC2000-11R」は、自社開発の高出力SAA12V140E-7エンジンを搭載。大幅にパワーアップした新型SAA12V140E-7エンジン採用により、ハードな作業もストレスなくパワフルにこなすことができる。
また、定評の作業モードをさらに進化。従来のパワー(P)モードとエコノミー(E)モードに加え、作業量が大幅に向上するパワープラス(P+)モードを追加。加えて、エコノミー(E)モードも2段階選択できるため、作業に応じてよりきめ細かな設定を可能にする。作業に最適なモードを選択することにより、生産量と燃費効率のベストな状態で作業が行える。

②より高い信頼性実現
同機は、Kprimeツースシステム装着バケットを標準装備。ツース形状の最適化やハンマレスピンによる交換容易化を図ったKprimeツースシステムを標準装備し、信頼性と生産性を向上した。

③安全性・快適性が向上
新製品は45°の角度で展開する油圧式昇降階段により、安全で容易に車体へアクセスできる。ロックレバー自動ロック機能により、階段が格納されていない場合には走行および作業機の作動をしないようになっている。
 さらに、オペレーターに伝わる振動を極力小さくソフトにして疲労を軽減する。体重・体格に合わせてクッションの硬さ、シートの前後・上下スライド量を調整することが可能なほか、シートはアームレスト付レバーコンソールとの一体型で、 オペレーターにとって最適な作業姿勢での操作をサポートする。

④ICTに対応
「PC2000-11R」は、KomVision(機械周囲カメラシステム)を標準装備。
車体に設置された7台のカメラで、機械周囲の映像をモニター画面に表示できる。オペレーターはKomVisionモニターと増設されたリヤモニターにより、機械周囲の状況や安全をキャブ内で確認することができる。

公表価格は、都度見積もり。
販売目標は、年間2台(国内のみ)。
(※写真提供:コマツ)


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