住友重機械工業
グループ共通基盤プラットフォーム開発
住友重機械工業・ライトウェル(住友重機械工業100%出資)は、住友重機械グループの製品群を横断して機能開発が可能な共通基盤プラットフォーム「SHICuTe(シキュート)」を開発した。

近年は様々な業界でICT技術を活用した機能開発が活発化している。
住友重機械グループの各種製品も稼働状況のモニタリングによる予防保全や効率的な運用のサポートなど高度な付加価値機能が求められている。
今回開発したSHICuTeは、オンラインに接続した同社製品における各種運転データなどの情報を収集・蓄積する共通基盤プラットフォームで、蓄積されたデータを分析、活用することで様々な個客ニーズの業務を支援する。

建設業界では少子高齢化により熟練者が減少し、建設機械のオペレータや現場作業の管理を経験の浅い若手に任せることが増えている。そのため、機械操作技術の早期向上と安全管理に対するニーズが急速に高まっている。
同社技術研究所は、2019年より小田島組(岩手県北上市、社長:小田島 直樹氏)と共同で油圧ショベルの操縦室内や機械周辺の全方位映像、オペレータ心拍、各種機械データなど建設現場での様々な情報を常時SHICuTeへ送信し、一括管理・共有できる遠隔監視システムを開発した。これにより、ヒヤリハットや不安全行動の動画とデータを記録することが可能となり、実現場で活用できるソリューションの提案が可能となる。
また、蓄積されたデータを利用し機械との接触事故が起こりやすい作業の特定や、熟練者と初心者の技量を定量評価する機能などを構築することで機械操作の早期習熟度向上や事故のリスク軽減が期待できる。

同社はDXを実現するために2021年1月に設立したICT本部とライトウェルが中心となり、今後もSHICuTeと様々な同社製品をオンラインで接続し、さらなる機能の深化を目指し、個客に高付加価値なソリューションを提供していく。

※詳細は↓
https://www.shi.co.jp/
(※写真提供:住友重機械工業)

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