三菱電機
米国Holtec社と計装制御システムの設計契約締結
三菱電機は、米国子会社のMitsubishi Electric Power Products, Inc.(三菱電機パワー・プロダクツ=MEPPI)を通じて、米国大手エネルギー技術会社のHoltec International(ホルテック・インターナショナル=Holtec社)と、同社が開発中の小型原子炉「SMR-160」向けの計装制御システムの設計契約を締結した。
計装制御システムは原子力発電所の安全運転を支える制御・監視システムで、三菱電機は本締結によりSMR-160の実証炉の計装制御システムに関する設計を加速する。

Holtec社は、2020年12月に米国エネルギー省の「先進的原子炉設計の実証プログラム」で支援金の対象企業として選定され、「SMR-160」実証炉建設に向けた設計・エンジニアリングや許認可手続き等を行う。
この実証プログラムの選定を受けて実証炉建設計画の一部が具体化したため、三菱電機とHoltec社は、「SMR-160」向けに2016年から共同開発を進めてきた計装制御システムの設計を基に、実証炉建設に向けた設計を加速する。

今回の設計契約の下で、三菱電機は計装制御システムの機能検証や運転性検証をするためのシミュレーターの製作を行う。
三菱電機は、原子力発電所の安全運転に貢献してきた豊富な実績を踏まえ、Holtec社は「SMR-160」に三菱電機製計装制御システム「MELTAC(メルタック)」を採用する計画で、三菱電機は米国の規制に準拠した同社の品質保証プログラムを基に、米国向け計装制御システム「MELTAC Nplus S(メルタックエヌプラスエス)」の開発を完了し、2018年に米国原子力規制委員会から米国の原子力発電所への適用許可を取得している。



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