三菱電機
2022年度新入社員904名入社
三菱電機は、2022年度新たに904名が入社。4月1日、全国の32会場をオンラインで中継し、入社式を執り行い、本社(千代田区丸の内)から漆間 啓社長 CEOが変革への決意や新入社員への期待を伝えた。

以下、漆間 啓社長の2022年度入社式メッセージ(要旨)

『新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
本日、可能性に満ち溢れる904名の皆さんを、三菱電機グループの新しい仲間としてお迎えすることができ、大変嬉しく思います。全社を代表して皆さんの入社を心より歓迎いたします。
昨年6月以降、品質に関わる不適切な行為が判明し、皆さんやご家族の皆様に、大変なご心配をおかけしたことを、改めて深くお詫び申し上げます。
「たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献する」という、当社グループの企業理念は、社会における私たちの存在意義そのものです。そして、この企業理念の下、当社グループは様々な社会課題解決のために事業活動を行い、社会に貢献する企業であり続けること(サステナビリティ経営)を経営戦略の中心に掲げています。私たちが何のために事業を行い、社会に対してどのように貢献していくべきなのかを、今一度、原点に立ち返って考えるとともに、役員・従業員一人ひとりが自ら企業理念を体現する意識と行動(マイパーパス)まで落とし込んで、実践していきます。

私は、一連の品質不適切行為問題を受け、昨年7月に社長に就任しました。新社長として私に課せられた最大の使命は「変革」です。現在、外部調査委員会の下、徹底的な問題の洗い出しと原因究明を進めるとともに、品質風土・組織風土・ガバナンスを柱とする信頼回復に向けた3つの改革を推し進めています。入社いただいた皆さんの想いに応えるべく、私自身が先頭に立って不退転の決意で変革を牽引し、この3つの改革を必ずやり遂げることをお約束します。
特に組織風土改革については、高い透明性とオープンなコミュニケーションを通じて、誰にでも気軽に相談でき、皆で協力して課題を解決できる風土、そして失敗を恐れずに安心して挑戦できる風土を醸成していきます。皆さんには、新しい三菱電機グループの創生に向けて、その新鮮な感性、豊かな発想、行動力を存分に発揮していただくことを大いに期待します。

皆さんは今日から三菱電機グループの一員です。これからともに働く仲間として、私から皆さんに心がけてほしいことを3つ、お伝えします。

当社グループは、サステナビリティの実現への貢献を経営の中心に掲げ、事業を通じた社会課題解決に取り組んでいます。4月に経営体制を見直し、9つの事業本部を「インフラ」「インダストリー・モビリティ」「ライフ」「ビジネスプラットフォーム」の4つのビジネスエリアに分類しました。各ビジネスエリアにおいて、これまで以上に事業を通じた社会課題解決を加速・推進しながら、企業価値を最大化していきます。皆さんはこれから様々な業務に携わることとなりますが、ぜひ、自分の仕事はどの社会課題解決にどのように結びついているのか、サステナビリティの実現にどのように貢献しているのかを常に意識しながら、日々の業務に取り組んでください。

Always Act with Integrity(いかなるときも「誠実さ」を貫く)、これは当社グループのコンプライアンス・モットーであり、全ての企業活動に通じるものです。私が考える「誠実さ」とは、何か違和感や疑問を抱いた時に、躊躇わず、声を上げるということです。遠慮や忖度は無用です。
社会通念や倫理観に照らし合わせておかしいと感じた時は、口を閉ざすのではなく、誰かに伝える、このことが会社を、そして自分自身を守ることにもつながります。いかなるときも、お客様をはじめとしたステークホルダーの皆様、ともに働く仲間たち、そして何よりも自分自身に「誠実」であることを心がけてください。

今日から皆さんは社会人です。私は、仕事とは、おもしろいものだと考えています。同じ目的に向かって皆で知恵を出し合いながら、新たなことに挑戦したり、チームで何かを成し遂げることは、非常にやりがいのあるものです。皆さんには、仕事をすることにワクワクしてほしい、やりがいを感じてほしいと思っています。日々の仕事を通じて、主体的に自らを成長させていってください。皆さんの成長が、当社の成長にもつながっていきます。

今、当社はまさに変革の真っただ中にあります。可能性と希望に満ちた皆さんから、新たな風を当社グループに吹き込んでもらいたいと思っています。皆さんが夢と情熱をもっていきいきと働きながら大きく成長し、生まれ変わった新しい三菱電機の主役として大いに活躍いただくことを期待しています。
活力とゆとりある、サステナブルな社会の実現に向けて、ともに頑張りましょう』。


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