日立建機
コンパクト製品の生産設備能力増強 
日立建機は、連結子会社の日立建機ティエラの滋賀工場で生産するミニショベルやミニホイールローダ等のコンパクト製品の生産設備能力を、2025年度までに約1.3倍(2021年度比、完成車台数ベース)に増強する。生産ライン増強に伴い、今後、近隣地に移転・機能拡張する製品試験場を2024年度から活用し、電動化建機を含むコンパクト製品開発の高度化をめざしていく。

新型コロナウイルス対策の規制緩和伴い、北米や欧州でコンパクト製品の需要は増加している。特に2022年3月より本格的な事業展開を開始した北米市場は、住宅着工件数が堅調で製品供給の需要が見込めるほか、また、欧州市場では、環境対応の観点から電動化建機の需要も高まりつつあり、バッテリー駆動式の製品ラインアップを拡充している。2022年6月からは、5トンクラスのバッテリー駆動式ミニショベル「ZX55U-6EB」の受注開始を予定している。同社はこうした需要増に対応するため、滋賀工場の生産設備能力増強を決定した。

コンパクト製品は、人手に代わる作業を担うことが多く、都市部での稼働も多いことから、高機能化や電動化のニーズが高まっており、より高度な開発試験が求められている。
同社はこうした市場ニーズに対応するため、滋賀工場近くに製品試験場を移転し、機能を拡張することにした。
2024年度より、耐環境試験装置などの拡大のほか、電動化建機を含むミニショベルの掘削試験やミニホイールローダの走行試験、構造物の強度評価など、各種試験がこれまでの約2倍の敷地で行えるようになる。

☆試験場概要
〈所在地〉
滋賀県甲賀市水口町ひのきが丘6番地(ひのきが丘工業団地内)
〈土地面積〉
約18,400m²(約5,566坪)
〈着工予定〉
2022年6月
〈稼働開始予定〉
2024年4月



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