日本シーペックス
大型標準ポンプの保守時間短縮
SEEPEX(シーペックス)は、プログレッシブ・キャビティ・ポンプBNMシリーズにローター・ジョイント・アクセス(RJA)とドライブ・ジョイント・アクセス(DJA)技術を導入した。これにより、メンテナンス時間を最大80%短縮。大型標準ポンプのメンテナンスが普通のレンチだけで行える。

大型ポンプは、検査や保守に特殊な工具を用いて配管を取り外す必要があるほか、ポンプ自体を移動させる必要があるなど困難を伴うことがある。この対策としてSEEPEXは、大型標準ポンプにRJAとDJA技術を導入し、ローター側と駆動側の両方の接合部にアクセス可能にした。これにより、時間のかかる分解や煩わしい取外し作業を不要にした。

同メンテナンス簡易化ソリューションは、開放型ホッパーポンプで確立したRJAおよびDJAの基本メカニズムをもとに、大型の多段ポンプBNMシリーズ用に特別設計されている。
ハウジングにスライド可能な部分を設けた(RJA)ことで、接合部のローター側に素早くアクセスできる。また、ローターとステーターは簡単に取り外せ、回転ユニットから分離した単体ユニットとしてメンテナンスが可能。加えて、BNポンプを短く設計し、吸引ケーシングを独立に支持する構造とした(DJA)ことで、接合部の駆動側にもアクセスできるようにしている。
駆動ユニットが取り外せるため、軸シールのメンテナンスが迅速かつ簡単に行えるほか、プラグインの軸カップリングにもアクセスできる。

RJAとDJA技術は、一般的なレンチさえあれば、回転ユニットを取り外して、そのローターとステーターを交換できる。現場での技術作業が大幅に容易になるほか、専門技術者でなくてもポンプのメンテナンスを行うことができる。
ローターやステーター、メカニカル・シールの交換など通常の保守では、フランジや接合部を取り付けたまま作業が可能で、最大80%の劇的な時間短縮も見込める。

大型ポンプの現場メンテナンスにおいて、ポンプや配管を分解することなく、摩耗部品に簡単にアクセスできるようにしたことで、工場の可用性(システムが継続して稼働できる能力)を効率よく維持でき、稼働時間も大幅に向上する。
接合部を簡単かつ迅速に定期検査して、ローターや駆動側部品を素早くメンテナンスすることで、トラブルフリーな運転が実現でき、メンテナンス費用と貴重な時間を大きく削減できる。

■日本シーペックス株式会社
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