三菱電機
花王提供の日用品プラスチックの選別試験開始
三菱電機は、グループが保有し、家電リサイクル分野で適用しているプラスチック高度選別技術を活用し、花王から提供されるシャンプーボトル等の日用品プラスチック製品由来の混合プラスチックを、種類毎に選別する試験を開始する。
試験は本年10月から検討を進めており、12月から混合プラスチックの帯電条件の最適化のための本格的な試験に取り組んでいく。
昨今、循環型社会の実現に向けて、さまざまな企業が業界の枠を越えて連携し、プラスチックのリサイクルに取り組んでいる。
プラスチック製品の中には、数種類のプラスチック素材が混ざっているものがある。
リサイクルではこの素材の選別が必要で、高純度で選別して回収率を向上させることがプラスチックリサイクルの大きな課題となっている。特にシャンプーボトル等の日用品は、複数のプラスチック素材(PE・PET・PP等)が含まれるため、これらを高純度に選別する選別方法や手順の確立が求められている。

今回の試験では、三菱電機グループが保有する高度選別技術の一つである「静電気」による選別技術を活用し、花王製品のシャンプーボトル等から出た混合プラスチックを種類毎に選別し、各プラスチックの純度と回収率を分析することでその技術の有効性を検証する。静電気による選別は、純度や回収率が高く、多種多様なプラスチックに対応可能であることが特徴。
三菱電機は今後、さまざまな分野で同様の試験を実施し、多種多様なプラスチック製品のリサイクルにおける高度選別技術の有効性の検証を進めていく。
さらに、この試験結果等をもとに、プラスチックをリサイクルする高度選別装置の販売や、導入・活用支援を中心としたサービス展
開について、2024年度以降の提供を目指していく。

(※資料提供:三菱電機)


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