神戸製鋼所・コベルコE&M
「水素社会構築技術開発事業」第1回公募に採択
神戸製鋼所およびコベルコE&Mは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から調査委託として採択された「水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発」に係る水素製造・利活用ポテンシャル調査「熱によるエネルギー消費が主体の工場の脱炭素化に向けた水素利活用モデルに関する調査」(※1)を2021年12月から2023年3月に実施した。

同調査では、主要なエネルギー消費設備であるボイラーおよび加熱炉でのCO₂フリー水素の利活用について、同社高砂製作所(兵庫県高砂市)で実稼働する設備を対象とした水素利用ポテンシャルの調査と水素利活用モデルの検討を行い、100基以上の加熱炉で消費される化石燃料を水素に置き換える場合、最大36,000トン/年の水素利活用ポテンシャルがあるとの試算結果が得られた。

今後、水素への燃料転換による脱炭素化を進めるために、同調査において抽出された課題解決に向けた方策として、実機規模のボイラーおよび加熱炉での水素利活用を「ハイブリッド型水素ガス供給システム」(※2)を用いて実証することを、NEDOによる「水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発/(ロ)地域モデル構築技術開発」の2023年度第1回公募に「熱エネルギー消費が主体の工場の脱炭素化に向けた燃焼式工業炉での水素利活用の実証」として応募し、2023年6月に採択された(実施期間:2023~2025年度)。

本事業においては、国内の水素供給体制の構築に合わせた段階的な燃料転換を想定し、実機規模の工業炉での水素混焼および専焼による運転を,液体水素気化器による水素供給も含めて実証し、水素の供給から利活用の一連のサプライチェーン構築の進展に寄与することを目指す。

■用語の補足
◇※1:NEDO「水素社会構築技術開発事業」に採択
 「熱によるエネルギー消費が主体の工場の脱炭素化に向けた水素利活用モデルに関する調査」
◇※2:KOBELCOグループが提案する液体水素利活用システム 「ハイブリッド型水素ガス供給システム」を用いた水素供給・燃焼試 験開始について
・水素社会の実現に向けたトータルソリューションの提供



(※資料提供:神戸製鋼所)


TOP