川崎重工業
遠隔操作グラインダーロボットシステム納入
川崎重工は、北海道函館市の鋳物製造メーカーの株式会社村瀬鉄工所に遠隔操作グラインダーロボットシステム「Successor-G®」を納入した。村瀬鉄工所は、函館市が進める「IT・ロボット等活用生産性向上補助金」を利用して同システムを導入した。

遠隔操作グラインダーロボットシステム「Successor-G®」は、遠隔操作で溶接構造物の研削、鋳造製品のバリ取りおよび仕上げ加工が可能な製品で、川崎重工ロボットディビジョンが開発した遠隔操作のロボットシステム「Successor®(サクセサー)」に、エネルギーソリューション&マリンカンパニーの鋼製構造物製造ノウハウと、技術開発本部のソフトウェアを融合した技術シナジーによって開発した。

研削・バリ取り・表面仕上げを行うグラインダー作業は、保護具をつけて高速で回転する刃物を長時間扱う大変な作業であり、粉塵や火花が多く発生する過酷な環境下で行われるため、昨今の労働者不足などもありロボット化が強く求められてきた。
本システムは操縦機を使って、ロボットを遠隔から思い通りに操作することで作業が可能なため、快適で安全な環境下で作業ができると共に、ロボットのティーチング作業が不要なためばらつきが大きい溶接構造物や鋳物へも適している。
村瀬鉄工所では主に鋳物のバリ取りに使用される予定。

川昨重工ではグループビジョン2030に掲げる「安全安心リモート社会」の実現に向け、同社技術を結集し快適で安全な作業環境を確保するとともに、従来の働き方・暮らし方の抜本的な改革により労働者不足をはじめとした社会課題の解決を目指していく。

(※資料提供:川崎重工業)


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