住友重機械工業
LAES商用実証プラント安全祈願祭・起工式開催
住友重機械工業は、広島ガスとパートナーを組み、2025年運転開始に向け、同社廿日市工場内に建設するLAES商用実証プラントの安全祈願祭・起工式を2023年10月19日に開催した。

また、同社は運転開始後の電力市場取引に向けて、ID&Eホールディングスのグループ会社である工営エナジーと同商用実証プラントを電源とする2027年度容量市場オークション応札(※1)に係る「アグリゲーター契約(※2)」を締結した。

同社は、今後需要の見込まれる蓄電市場を追求し、資源の有効活用と環境負荷の低減に貢献するエネルギー貯蔵設備を提供することで、電力とユーティリティの安定供給と脱炭素社会の実現に貢献する。

LAESは、同社が2020年2月にエネルギー貯蔵技術の取得を目的に出資した英国のハイビューエンタープライズリミテッド社(Highview Enterprises Limited)が先導する液化空気エネルギー貯蔵(Liquid Air Energy Storage、以下「LAES」)技術。LNGの冷熱を有効に活用することで充電効率を向上させることができる。国内では送配電会社との個別契約に加え、卸電力市場、需給調整市場、さらには容量市場での電力市場で運用してLAESの活用を実施していく。

■用語の補足
◇※1:将来の電力安定供給のため、4年後の日本全体の供給力(㎾)を確保するための市場。2023年度に2027年度供給分の入札が実施される。
◇※2:同社が設置する同発電設備の容量について、工営エナジーがアグリゲーターとして容量市場オークションへ応札し、得られる収入を両社で分配する。

(※資料提供:住友重機械工業)


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