三菱マテリアル
TLFフレームワーク策定
三菱マテリアル株式会社は、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みを加速するため、トランジション・リンク・ファイナンス(TLF)・フレームワークを策定した。
トランジション・リンク・ファイナンス(TLF)は、脱炭素社会の実現に向けて長期的な戦略を策定した企業が、トランジション戦略に沿った目標設定を行い、その達成状況に応じて財務的・構造的に変化する可能性のある、資金使途が限定されない債券やローン。同社は、本フレームワークに基づくトランジション・リンク・ボンド(TLB)を2023年11月以降に発行する予定。
また、トランジション・リンク・ローン(TLL)の実行も検討しており、TLLの実行計画について、経済産業省による「令和5年度温暖化対策促進事業費補助金」に採択された。
 2023年11月以降のTLLによる資金調達に向けて、準備を進めていく。

三菱マテリアルはGHG排出量削減目標として、2030年度までに2020年度比45%削減、2045年度カーボンニュートラルを掲げている。
2045年度のカーボンニュートラル実現に向けては、三菱マテリアルグループが強みを有する地熱発電などの再生可能エネルギーの開発、利用拡大を進め、目標値として2035年度に自社使用電力の再生可能エネルギー利用率を100%、そのうちの66%を自社再生可能エネルギー由来電力とすることとしている。
これらの目標を達成し、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みをより一層推進することなどに必要となる資金の調達を目的として、TLBの発行を決定するとともに、TLLによる資金調達に向けた準備を進めていく。

■TLBの概要
◇社債名称:三菱マテリアル株式会社 第38回無担保社債(社債間限定同順位特約)。(トランジション・リンク・ボンド)
◇発行時期:2023年11月下旬(予定)
◇発行年限:5年(予定)
◇発行額:200億円(予定)
◇KPI:再生可能エネルギー電力の利用率(※1)
◇SPT(※2):2025年度までに再生可能エネルギー電力の利用率30%達成。判定日:2026年8月末。
◇主幹事証券:三菱UFJモルガン・スタンレー証券/みずほ証券/野村證券/大和証券。
◇ストラクチャリング・エージェント:三菱UFJモルガン・スタンレー証券。
◇第三者評価機関:株式会社日本格付研究所。
(※1):自社が購入する再エネ電力(他社調達含む)を総購入電力量で除した割合。
(※2):Sustainability Performance Target、重要な評価指標(KPI)に関して達成すべき目標として設定。

■トランジション・リンク・ローンの概要(予定)
◇借入人:三菱マテリアル株式会社。
◇借入額:未定。
◇借入時期:2023年11月以降。
◇KPI:Scope1とScope2におけるGHG排出量削減率。
◇SPT:2030年度までにScope1とScope2におけるGHG排出量を45%削減。(基準年度:2020年度)。
◇ストラクチャリング・エージェント:三菱UFJモルガン・スタンレー証券。
◇第三者評価機関:株式会社 日本格付研究所。

トランジション・リンク・ファイナンス・フレームワークおよび第三者意見書の詳細は、以下リンクから参照。
■トランジション・リンク・ファイナンス・フレームワーク
https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/sustainability/pdf/transition_finance.pdf
■株式会社日本格付研究所の第三者意見書
https://www.jcr.co.jp/greenfinance/

(※資料提供:三菱マテリアル)


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