ソディック
Prima Additive社と資本業務提携
株式会社ソディックは、イタリアで金属3Dプリンタ事業を展開するPrima Additive S.r.l(Prima Additive社)が実施する第三者割当増資を引き受け、業務提携を実施する契約を締結した。

ソディックは高速・高精度加工を強みとし、金属3Dプリンタにおいては精密成形を得意としており、切削や焼結工程を組み合わせたマルチ機能3Dプリンタを開発・製造・販売するほか、精密成形分野においてはアジアを中心にグローバルな顧客基盤、販売ネットワークを有している。
一方、Prima Additive社は同社が採用するPBF方式(※1)のみならず、DED方式(※2)含め、金属3Dプリンタを開発・製造・販売する。また、その開発力を活かし、航空・宇宙、自動車、宝飾品等、幅広い分野向けのアプリケーションとその関連技術を有し、特に自動車分野で使用されるレーザー溶接やレーザー熱処理などを装備した高度なソリューション開発にも積極的に取り組むほか、欧州においては顧客・大学・研究機関とのネットワーク、及び3Dプリンタ事業における高いブランド認知度を有している。

ソディックグループは新中期経営計画において、収益性の改善と向上を目的とした事業・製品の再編成、円安や需要の変化に応じた生産・販売体制のグローバルな再構築を構造改革の基本方針としている。
Prima Additive社は技術・製品、対象業界・顧客、対象地域、アプリケーション等の観点からソデイックとの補完性が高く、Prima Additive社と資本業務提携契約を締結することにより、特に成長が期待できる金属3Dプリンタ製品において、日本・欧州・北米を中心とした相互の製品ラインアップ拡充やクロスセル、両社による新規領域/アプリケーションの開拓や販売ネットワークの拡大等を推進し、一層の競争力強化を図ることが可能と考えている。本提携を契機に、成長領域における中長期的な企業価値向上と持続的成長を目指していく。

■用語の補足
※1:PBF方式(Powder Bed Fusion)とは、①水平面基材の積上げたい部分に金属粉末を敷き詰める、②必要な部分にレーザーを照射し溶融結合させる、③テーブルを指定量下げる、以上3つのステップを繰り返すことにより立体を形成する方式。
※2:DED(Directed Energy Deposition)方式とは、基材の付加したい部分にワイヤーや粉末を供給しながら、レーザーを照射することで溶融させ、立体を形成する方式。

(※資料提供:ソディック)


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