三菱マテリアル
カーボンリサイクル技術がNEDOの研究開発委託事業に採択
三菱マテリアルは、研究開発を進めてきたカーボンリサイクルプロセスが、このほど「二酸化炭素の化学的分解による炭素材料製造技術開発」として、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発」に採択された。
同社は、カーボンニュートラルに向けた新事業の創出として、2017年より二酸化炭素(CO2)を分解し、炭素材料としてリサイクルする技術の研究開発に着手し、試験を重ね、2018年にビーカースケール試験において、CO2を分解し、微粒子の炭素ナノ材料を回収することに成功した。
CO2の分解には、水素ガスと反応させ活性化した還元剤(粉末状の金属酸化物)を用い、活性化した還元剤とCO2を300℃程度で反応させることによりCO2を分解、還元剤に炭素が付着する。その後、還元剤と炭素を分離し、微粒子の炭素ナノ材料(有価物)として回収する。
炭素ナノ材料は、カーボンブラック(タイヤの補強材)、電池材料(電極)、構造材料など、多様な用途への応用が期待されている。
また、使用済還元剤についても再生利用が可能で、その再生過程において水素の製造が可能であり、CO2の再利用と水素製造を同時に実現できる画期的なリサイクルプロセス。
委託事業は、2021年度から2025年度の5年間の予定で、要素技術の開発、プロセスの最適化、炭素の用途拡大、経済性検討などを行い、事業性について検討していく。その後は、規模を拡大しての実証試験を経て、2030年頃の実用化を目指している。
〈詳細は同社URL参照〉
https://www.mmc.co.jp
同社は、カーボンニュートラルに向けた新事業の創出として、2017年より二酸化炭素(CO2)を分解し、炭素材料としてリサイクルする技術の研究開発に着手し、試験を重ね、2018年にビーカースケール試験において、CO2を分解し、微粒子の炭素ナノ材料を回収することに成功した。
CO2の分解には、水素ガスと反応させ活性化した還元剤(粉末状の金属酸化物)を用い、活性化した還元剤とCO2を300℃程度で反応させることによりCO2を分解、還元剤に炭素が付着する。その後、還元剤と炭素を分離し、微粒子の炭素ナノ材料(有価物)として回収する。
炭素ナノ材料は、カーボンブラック(タイヤの補強材)、電池材料(電極)、構造材料など、多様な用途への応用が期待されている。
また、使用済還元剤についても再生利用が可能で、その再生過程において水素の製造が可能であり、CO2の再利用と水素製造を同時に実現できる画期的なリサイクルプロセス。
委託事業は、2021年度から2025年度の5年間の予定で、要素技術の開発、プロセスの最適化、炭素の用途拡大、経済性検討などを行い、事業性について検討していく。その後は、規模を拡大しての実証試験を経て、2030年頃の実用化を目指している。
〈詳細は同社URL参照〉
https://www.mmc.co.jp